そこから
自分の経験したことをかなり書いてきましたけれども、7歳に起きた赤潮。
そこから8年間、15歳まで、毎年不安定な状況。
逃げ場のない、どうすることも出来ない、逃れられない。
逃れる方法とすれば ‐— 死 ―
それしか浮かばない状況でした。
それでも明るさだけはあった
救いは、苦しかったけど、しんどかったけど、貧乏だったけど
明るさはいつもあった。
吉本新喜劇を見て笑い
日曜日の「新婚さんいらっしゃい」を見ては大声で笑っていた両親。
唯一の救いだった。
高校進学
地元の高校に進学し、うれしかったのはバイトが出来る。
働ける、お金が自分で稼げるということだ。
クラブ活動、まったく興味ない、バイトを探した。
初めてのバイトは、自転車で15分程のところにある、活魚レストランだ!
時給380円
初稼ぎは、日曜日8時間×380円=3040円!!
うれしかった!!
そこからは、喫茶店やレストラン、特にレストランの厨房では必死で働いた。
日曜日なんかは、12時間ぐらい働いた。
時給400円
1日5000円近く稼げるのだ。

金を稼ぐ喜び
とにかく金を稼げることがうれしかった。
時間と労力を提供すればお金が入る。
そのうえ、料理が好きだ、接客業が好きだ、そして暇が嫌いだともわかった。
高校2年の時には春休みから、休みの日は店を任されるようになっていた。
どうやったら、お客さんが喜んでもらえるか?また足を運んでもらえるか?
今月は町の花火大会があるから、その帰り客のために深夜0時で店を開けよう
など、17歳にして花火を見に行くより、どう稼ぐかに興味があった。
当然正月は24時間営業だ。
自分で決めてやる喜び
自分で決めたことをやる、とりあえず思いついたことをやってみる。
これぐらい楽しいことはない。
人生において今まで、どうすることも出来ない、決められたことをやる。
将来にも希望が持てない。
そんな中、自由にやらせてもらえるのだ!
売れない商品も開発した、全てが上手くいったわけではない。
それでも、売り上げは確実に上がった。
バイトを使いながら、どんな状況でもやり切ったのだ。

自己決定感
他者が選択したことをやるとき、人は出来ると喜ぶが、失敗するとへこむ。
当たり前だ。
逆に、自分が選択したことをやるとき、私たちはすでにうまくいくと思ってやる。
上手くいくと「よし!」と喜ぶのは当然。
そして、面白いのは失敗しても、落ち込まない。
「なぜうまくいかなかったのか?」
そこにフォーカスするのだ!!
これが楽しい!
失敗ではなく、探究の旅に出るのだ!!