上手く伝わるかわからないが
来年60歳(還暦)を迎えるのだが、ここにきてどうしても伝えたいことがある。
人は一人では大したことは出来ない。
そして、環境が全てだ!
私の話
私自身といえば、小学校低学年で親が事業に失敗した。
とは言っても、事業というか会社として漁業を営んでいた。
それは、何の前触れもなく夏の暑い日の朝一突然起こったのだ。
海の見える2階の窓から、いつもの海を見た
「海が真っ赤だ!」
赤潮自体は見たことはあるが、海全体が真っ赤なのだ
そして、その海の少し遠くへ目をやると、白い塊が浮いている
「なんやあれは?」
おやじがつぶやく
網小屋の2階の、寝室から母屋へと急ぐ。
電話がなっている
「ほんまか!うんうん」
おやじが、同じ漁業仲間としゃべっている
みるみる顔が青ざめていくのがわかる
「なんやて!ほんまか!みんなか!」
昭和47年の夏、一夜にして全てを失った
大規模な赤潮で、養殖していたハマチが全滅したのである
沖に浮かんでいる白い塊は、死んだハマチが腐敗し、養殖している網を持ち上げて浮いている状態だったのだ。
当時の金額で、2000万の負債を負ったのだ

自然には勝てない
1960年代から1970年代にかけてです。 この時期は日本の高度経済成長期であり、産業活動や人口増加に伴う生活排水の増加が瀬戸内海の富栄養この結果、植物プランクトンの異常繁殖が頻繁に発生し、赤潮が見える問題として現れました。
私たちが、やった行いに対して自然はきっちりと、お返しをしてきたのだ
一夜で人生が変わった
そう、今まではどちらかというとそこそこ稼いでくれていたので、おやじの幼少期の時よりはかなりいい生活を送っていた。
家は新築し、新車のトヨタ カリーナは納車されたばかりのころだ。
その日から45年間、我が家は借金生活に入ったのだ。